高松まちづくり学校主催 「日常にも災害時にも!パッククッキング体験&他人事ではない災害時のリアル」

先日、伺ったセミナーのレポートをいただきました。
とっても素敵にまとめてくださったので、今回はそのままシェアしました。

池田

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以下より

2024年10月26日

一般社団法人パッククッキング協会代表理事の池田奈央さん
NPO法人東北ボランティア有志の会香川代表の藤井節子さん
2名の講師をお招きし、牟礼コミュニティセンターにて

「日常にも災害時にも!パッククッキング体験&他人事ではない災害時のリアル」という
テーマのもと実習と講座を行いました。

今回の講座は、10代~70代まで幅広い年齢の方が集まりました。

参加者同士で自己紹介をした後、池田奈央さんによるパッククッキング体験からスタート。

「今日は4品作ります!」という発表があり、まさかの品数に歓声が!

パッククッキングってそんなにたくさんの品数が同時に作れるんですね!

ところが、始まって早々、ハッとすることばかり…。

「大さじ1杯の水を感覚で入れます」

「計量カップは使わずお米と同じ量の水を量ってください」

「酢の匂いがする調味料をこっちに入れてください」

という池田さんから次々と出てくる指示に、やり方を教わりながらも
「え…これで合っているよね?」と
お互いに顔を合わせます。

「災害時、調理器具が整っているとは限りません」
「酢の匂いは絶対にわかるはず」と、日頃から五感を使うことの重要性を学びます。

最近の小学生は、IHやボタンを押すだけで点火できるコンロに慣れてしまっており、火を見ながら火をつける習慣もないのだとか。
ガスの匂いも知らない子が多く、危険察知の点からもいろいろなものを五感で学ぶ・知ることは非常に重要!とのこと。

湯煎調理をしている間は、災害時の食についてのグループワークがありました。

「災害時に食べられる食事はどんなもの?」

「これを食べると頑張れる!という食事は?」

「誰とどんなふうに食べたい?」

「災害時だからこそ食べたい食について考えよう!」

という問いに対してそれぞれで考えたものをグループでシェア。

カレーやシチュー、豚汁といった温かい汁物系の回答が多くありましたが、うどんと答えた人も多数!さすがうどん県!!

そのほかにも、チョコレートやモンブランやコーヒーといった回答も。

池田さんからのお話の中に「豊かさ」=「選んで食べられること」という言葉がありました。

災害時、少しでも力をつけて、気持ちを高めるためにも、選んで食べられるということはとても大切なポイントになってきます。
災害時にチョコレート?モンブラン?と思うかもしれませんが、その方にとって元気が出るものというのが重要なのです。
例え実際には食べられないとしても、「それを食べるためにがんばろう」と思うことで前向きな気持ちになれます。

ただ非常食を準備するのではなく、1人1人が「災害時だからこそ食べたい食」について考えることが大事であると教えていただきました。